最高の体調/鈴木祐(2018)

皆さんは、日々快適な生活を送れていますか? 現代社会は、文明が発達した一方で文明病といわれる症状に悩む人が増えています。 文明病の発生原因と対処法を学び、「最高の体調」を手に入れましょう。

最高の体調 / 鈴木祐(2018

・人類は、600万年間、狩猟採集生活をしてきました。約2万年前に農耕生活に変わり、その後、短期間で生活環境が急変しました。そこで、私たちの体は、急変した生活環境に適応できず、文明病が発生したのです。

・体の「炎症」が現代人を蝕んでいます。高カロリー摂取の食事、運動不足、睡眠不足などが炎症の原因です。体の炎症は、全身の機能を低下させます。

・「不安」は、危険を知らせるアラームシステムです。今に集中していた狩猟採集生活から、一年後を考える農耕生活に変わり、未来という概念が入り込み、先の見えない不安感を抱えるようになりました。

・私たちの感情のバランスは、幸福感に影響を与えます。

 興奮:喜び、快楽(獲物や食事を探す)・・・ドーパミン

 満足:安らぎ、親切心(仲間とのコミュニケーション)・・・オキシトシン

 脅威:不安、警戒(外敵や危険から守る)・・・アドレナリン、コルチゾール

「良い人間関係」と「自然との触れ合い」は、感情のバランスを整え、心と体を健康にします。緑豊かな森林や公園に行くのが理想ですが、身近に観葉植物を置く、大自然の写真や動画を見る、それでも効果があるそうです。

・「ストレス」は、原始時代生存のために必要なものでした。外敵に出会うと、扁桃体が反応してアドレナリン、コルチゾールを分泌し、体が戦闘状態になります。このように短期的なストレスは有効ですが、現代人の慢性的なストレスは体にダメージを与えます。「良質な睡眠」、「自然とのふれあい」、「ウォーキングなどの有酸素運動」を取り入れストレスを解消しましょう。

・現代人は、「先が見えない不安感」を抱えるようになりました。ただし、自分の「価値観が明確」で、その価値観に沿って生きる人は、先の見えない不安が解消されるようです。

・一般的な、価値観は、以下の四つです。①自分の人生を自由にコントロールする、②仕事や人間関係に多様性がある、③人生の課題に適度な難しさがある、④他者の役に立っている(貢献)、この中で、最強の価値観は「貢献」です。私たちは、自分の行動が他者の役に立っていると感じるとき、幸福感が高まるように出来ているのです。

・研究結果「畏敬の念」を数多く体験した者が、心理的な不安や炎症レベルが低いことが分かっています。畏敬の念とは、自分の理解を超えるような対象に触れた時に湧き上がる感情です。畏敬の念は、宗教に触れたり、大自然に触れたり、芸術(音楽、映画、絵画、など)を鑑賞したり、カリスマ性のある人物を知ったり・掘り下げたり、することで得られます。

・さあ皆さんも、文明病の対処法を日々の生活に取り入れて、「最高の体調」を手に入れましょう。

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