本を読む人はうまくいく / 長倉 顕太(2025)
本書は、読書の攻略本です。人生というゲームで、地図を手に入れ、ルールを知り、ゲームを攻略するために読書の有効性を教えてくれます。
本を読む人はうまくいく / 長倉 顕太(2025)
戦略的な読書をすることで、読解力とコミュニケーション力が向上します。読書を通して、新しい知識や考え方に触れ自分の知識体系を絶えず更新、自分の世界を拡張できます。TVや映画と異なり、能動的に読書をすることで、想像力を鍛え、創造性を育むことができます。他者の考え方を理解することで、コミュニケーション能力も向上します。まさに、読書は、100%のリターンが期待できる最高の投資先です。
昔は、「学校の成績がいい=頭がいい」と定義されていました。これからは、「信頼構築力と環境適応能力」の高い人が頭のいい人と呼べるでしょう。信頼構築力は、約束を守り、感謝を伝えるなど、無数の行動の積み重ねの結果です。環境適応能力は、新しい情報や技術を積極的に取り込み、自分のスキルや思考をアップデートする柔軟性です。
読書は、追体験の宝庫、読書を通じて他人の人生や思考プロセスを疑似体験できます。自分が同じ状況でどう行動するか?を考えることで、環境適応能力が向上するでしょう。幅広い知識の習得は、視野の拡大、意思決定の判断力向上、人を動かす方法やマネージメント方法を学ぶことでリーダーシップも向上するでしょう。
ただ、読書はダイエットと同様で継続することが難しいです。自分を読書好きのキャラクターに設定し、そのキャラのつもりで行動するのが良いでしょう。
人生は、行動が全てです。「読書→行動」 このサイクルを回しましょう。自分で調べて、自分で考えて、自分で行動するプロセスが重要なのです。日頃から、成長マインドセット「能力は努力によって成長する」を持ち、好奇心を持って、積極的な姿勢を持ちましょう。
社会関係資本(人間関係のネットワーク)が人生を豊かにします。変化が激しい現代では、広く浅く長い人間関係が、リスク分散、機会の拡大、社会的信用、多面的な視野、トレンド変化への気づき、に効果的で、変化対応力やレジリンス(回復力)を高めてくれます。読書は、広く浅い知識と多様な経験を習得するための、効果的な先行投資になるでしょう。
